2014年12月1日月曜日

旅!松山までの道のり ~番外編 JOと白杖のお話~

さて。番外編、お付き合いいただきありがとうございます。

もう皆さんも覚えましたでしょうか、八丈島出身の私の友達、そう、通称JO(ジョー)。

彼女について、もう少しお話ししたいと思います。

なぜなら、彼女はもうじき、松山市の有名人になるんじゃないかと、私、思っているからです。

JOは、今、白杖を使っています。
そんな彼女の姿、なぜか、なぜか、私たちの先入観を打ちのめしてくれます。

彼女は、白杖をもって、

スマホをいじります。


彼女は白杖をもって、

走ることもあります。(←これはほんとは危ない)


彼女は白杖を

「使ってみる?」とか言って勧めてきます。(←うっかり、うん、と言いそうになった)


なぜか?
彼女の視力は、健全だからです。
彼女の視野は狭いけれど(だから走るのは危ない)、見えているのです。1.2の視力で。(普通にメガネの人より見えてます)


そして、心のきれいな小学生は、白杖を片手にスマホをいじるJOをじーーーっと見て、


「・・・・・・ナンデ?」


と聞いてくれるそうです。
そうすると、JOは待ってました、と言わんばかりに教えてあげます。

「目が見えない人にはね、いろんな人がいるんだよ。」と。


この素直な質問すら思い浮かばない私たちは、
「この人、見えてんじゃん」みたいに思って疑ってしまったりしますが。


単純に、色んな人がいるのです。
目が見えない、という種類にも。
そんな、ちょっと考えればわかりそうなことが、私たちの中では、簡単に、白杖=全盲
のようになっているのですね。

因みに、JOのお父様は、もう視力はないのですが、趣味でランニングをされてるそうです。一人で。
なので、白杖持っても走っちゃうJOは私は遺伝かな、(その度胸が)と思っていますw。

そして、白杖をもって走ってるJOは、近いうち松山市で有名になって、あの人に会えるといいことがある、みたいな女子高校生のジンクスになるんじゃないかな、と踏んでいます。(妄想です)。


そんな彼女は、今、半年間の訓練を受けています。
目が見えなくなるその日に備えて。

一生に、6か月しか受けられない訓練。

その中で、目を使わない生き方を、覚えます。これはすごいことです。
五感を一つ削る作業。

ここの先生は、よくこう言うそうです。

「 はい、死ぬ~、そんなことしたら死にます。 」


これ、冗談抜きですよね、ほんとに。
目が見えない人は、一歩間違えたら、ほんとに死と隣り合わせです。


そして、こうも言うそうです。

「 第六感は、 ありません。 」

はい、そう言い切っていただきたいです。訓練中に第六感を養われたら、私が家族だったらハラハラしっぱなしです。現実第一。もー、ほんとにそうして下さい。是非。


でも、半年で、歩行に始まり、音声パソコン、点字、食事やきっとトイレ、お風呂など、、、きっと色いろ習得することがあるのでしょう。

たった半年で。生きるための色々を。


頑張って。JO。

いつか見えなくなるその日が来ても、私はまた会いに行って、そして変わらないおしゃべりがしたい。
私に白髪が増えるように、いつか生理が終わるように、JOの目が見えなくなるだけ。

私も当たり前のようにJOの手を引ける人になろうと思う。
障害があることは、マイナスじゃない。そういう社会を作るのが、私たちの役目だね。


だから、本人の承諾を得て、このブログを書きました。
皆さんにも小さなご理解をいただけたらと思います。
白杖を持っている人にも、微笑みをかけましょうね。その人は見えているかも(^^)。

そして、今回はただの最初の1回、これから何度も、松山を訪れたいと思っています!








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